11月19日午後2時から休診 11月20日は全日休診します。 精神保健指定医研修のため。 ご迷惑をおかけします。
2024-10-24 令和6年11月の臨時休診
11月19日午後2時から休診 11月20日は全日休診します。 精神保健指定医研修のため。 ご迷惑をおかけします。
2024-08-29 令和6年8月30日 臨時休診
台風10号接近に伴い、暴風雨、河川氾濫、土砂災害による緊急避難指示が発令されています。 8月30日は臨時休診とさせていただきます。 ご迷惑をおかけします。
心療内科
うつ、不安、ストレス、不眠、自律神経症状、更年期症状などを抱え困っている患者さん達を、 温かく迎え入れ、心身の不調を回復できるようにスタッフ一同でお手伝いします。
初診の方は電話(097-533-2228)にてご予約ください。
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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9:00〜12:30 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
14:00〜18:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
土曜日・日曜日・祝日は休診
当院指定駐車場の無料駐車券を準備しています。
大分市府内町2-3-30 ヴィーナスビル5F
TEL 097-533-2228
気分の落ち込みが続く、マイナス思考ばかりが浮かぶ。
ため息をよくつく。
不安感やイライラ感があり、落ち着かない、リラックスできない。
やる気が出ず、仕事だけでなく趣味にも意欲がわかない。
判断力・記憶力・集中力が鈍り、新聞や本が読めない。
体に現れるサイン~寝つけない、朝早く目が覚める。
食欲が低下する、倦怠感がある、便通の異常がある。
複数個あてはまれば、受診をおすすめします。
真面目、責任感が強い、仕事熱心と評されるタイプが約7割を占めます。
生活上の大きな変化(ライフイベント)が重なると、うつ病が生じやすくなります。
ライフイベントとは?
家族との離別・死別、職場環境の変化(異動・人間関係)。
自分および家族の大病、居住環境の変化(引越し)。
女性では妊娠・出産・更年期などが、誘因になります。
うつ病は治療すれば、よくなる病気です。
心の風邪に例えられていますが、こじらせる前に早めの手当てが大切です。
第一の柱 休息と抗うつ薬の内服。
第二の柱 治療がスムースに行われるように、カウンセリングを行います。
責任感が強すぎて、休むことに罪悪感を感じてしまう方が多く、 休息の必要性をきちんと説明します。
仕事や家庭での、負担が軽減されるよう環境調整を指導し、怠けではないことを本人とご家族に説明します。
お薬に関する不安について、質問を受け説明します
(必要ならば、漢方薬使用も検討します)。
自殺の危険性についての評価を行います。
回復期の焦りは禁物、段階的な復職の指導や家事の頑張りすぎをチェックし、フィードバックします。
家族の心構え
家族も辛い気持ちを抱えながらの闘病です~以下の点に留意してください。
励ましはかえってプレッシャーになります。
怠けや逃げなどの非難は、本人の自責感を強めるだけ、百害あって一利なしです。
お薬がきちんと飲めるよう、管理や協力をお願いします。
主治医に遠慮せずに、心配なこと、気にかかることがあれば、 気軽に相談をして下さい。
特殊な状況のうつ病(介護疲れ)
在宅介護は、24時間休みなしです。
子供の世話にはなるまいとする老老介護、介護の担い手である長男の嫁が、「手は出さないが口だけ出す」外野からクレームをつけられるなど、介護する側を支援する体制も十分とはいえません。
一人で抱え込み、燃え尽き状態からうつ状態が発症する事例や、介護を終えた後に対象喪失反応(悲嘆反応)からうつ状態へと移行する事例などがあります。
燃え尽きは想定内です!
公的サービスの利用や事前に自分のための時間を作る計画が必要です。
多くの人の手を借りてください。
典型的な症状例
Aさんは、40代のサラリーマン、中間管理職です。
平日は、残業が続き、休日には、もうすぐ高校受験の息子のことで奥さんと相談する日々でした。
ある晩、夕食後にテレビを見ていると、突然、動悸・息ができない感じ、手足のしびれ、このまま死んでしまうのではないかという恐怖感が出現しました。
すぐに救急車を呼び、病院に行きました。
病院について、検査を受けている頃には症状はおさまっていました。
心電図・血圧・血液検査・レントゲン・頭部CT検査をしましたが、異常ありません。
5年前に父親が心筋梗塞でなくなっており、平日に循環器の病院で精密検査を受けましたが異常ありません。
しかし、以後も、似たような発作がしばしば起こり、出張に行くのを断るようになりました。
内科医の勧めで、心療内科を受診し「パニック障害」と診断されました。
薬物療法を受け、職場でも出張を控えてもらうよう診断書をもらい、
3ヶ月後には症状はほぼ消失、出張にも支障はなくなりました。
ただし、パニック発作の予防薬は現在も内服しています。
以下の症状が組み合わさり、10分以内にピークに達する
めまい・ふらつき・気が遠くなる
現実感のなさ・今にも死んでしまうのでは・気が狂うのでは
吐き気・腹部不快感
発汗・ほてり・寒気・熱感
動悸・息苦しさ・窒息感・胸部痛・胸部圧迫感
手足の振るえ・痺れ
上記発作に加えて、発作の再発を恐れる予期不安が続く場合、パニック障害と診断します。
パニック障害は薬物療法・カウンセリング・環境調整で治る病気です。
お薬としては、抗不安薬や抗うつ薬(うつ病ではありませんが、パニック障害に有効なお薬があります)を内服してもらいます。
カウンセリングとしては、初期は病気の説明・理解(心理教育ともいいます)と、回復するにしたがって、少しずつ遠くに外出する訓練をしてもらいます(行動療法)。
多くの患者さんは頑張り屋で、そのストレスに耐え続けて、体のほうが悲鳴を上げたと考えたほうがよい場合が多く、ストレス対処法やストレスを無視せずに受け止めていく考え方のコーチング(精神療法)も行います。
環境調整ですが、Aさんの例でもわかるように、仕事の忙しさや、家庭内の心配事など、症状出現前の半年以内に強いストレスにさらされていたケースが多いことが報告されています。
パニック障害の症状がよくなって初めて、大変なストレスにさらされていたものだと気づくこともあります。
多くの患者さんは、このような洞察が得られると、環境調整を自ら行う等、対処方法が上達していきます。
ADHDは子供の病気と思っている人が多いのではないでしょうか
小学校時代の通知表に「落ち着きがない、忘れ物が多い」と記載されている人は、ADHD傾向のある人かもしれません。
最近では、少子化の影響で、お母さんの手がかけられ、忘れ物のないように前日に準備万端、お稽古事や学習塾も早めに行い、小学校に上がる前に社会的訓練もなされ、ADHD傾向が先生に気づかれないまま、「人懐っこい、もっと積極的に発表を」程度の評価で、先生も家族も気づかないまま、大人になって、大学や職場、結婚生活での人とは違う困りごとが見つかり、受診するケースがあります。
大人では、多動の症状は目立たず、不注意(気が散りやすい)と衝動性が問題になります。
不注意がもたらす症状
会議、仕事、授業に集中できない
仕事や課題に必要な書類や配布物をなくす
仕事や課題を最後まで成し遂げるのが難しい
ケアレスミスが多い(書類の書き損じ、記入漏れ、計算ミス)
レポート類、論文、報告書など締め切りのある文書が苦手、期限も間に合わない
部屋の片づけが苦手、必要なものが見つからない
同時進行で行う家事が苦手で、効率の悪さを家族に指摘される
人との約束の時間に遅れる、または忘れる
衝動性がもたらす症状
好きなことにはまりすぎる(過集中)
衝動買いする
思ったことを口にしてしまい、人間関係のトラブル(悪意はないが人が不快になる発言)
言いたいことを我慢して、いらいらして物に当たる
友人と思うと口出ししすぎて、友人に疎んじられる、憎めない人ともいわれる
思い付きで動くが長期展望はたてられない、計画倒れが多い
学校での人間関係で不登校、大学で留年を繰り返す、
職場でミスが多くて解雇になる、
家事の段取りが悪く夫とけんかになるなど、困りごとが生じてきます。
薬と環境調整、家族のサポートの三位一体の治療が必要です。
薬は日本では2種類の治療薬が承認されています。
薬にできることは、集中できる時間を延ばすこと、衝動性を減らすことです。
薬にできないことは、自分の特性に合わせた対処行動を学ぶこと、成功体験を増やして自信をつけること、これは家庭や職場、学校の中で周囲の協力なしにはできません。
具体的には、整理整頓が得意な人に手伝ってもらう、約束を忘れないように声をかけてもらう、自分の得意分野を鍛える、スケジュール管理にメモや携帯を利用する、今日すべきことの書き出しと優先順位付けの練習(朝と夜)、忘れ物しないように大きなカバンに必要なものを入れておくなどです。
できたことは望ましい行動として誉め、本人の努力を認める、苦手だからと頼んで来たら、快く協力する、人間関係で失った自信は人間関係の中で取り戻す必要があります。
昨日は暑くてなかなか寝付けなかった、明日のプレゼンが心配で2時間も早く起きてしまった、持ち帰り仕事を終わらせるために徹夜した。多くの方がこのような体験をしたことがあると思います。
眠りを妨げる要因が取り除かれて、ぐっすり眠れたら、何のことはない一過性の状況です。
しかし、このような睡眠不足で翌日仕事をすると、ケアレスミスが多く、効率が上がらず、帰宅後強い疲労を感じたのではないでしょうか。
睡眠は適切な量(睡眠時間)、質(熟眠感、レム睡眠とノンレム睡眠の割合)、リズム(夜寝て朝起きる体内時計)が保たれていることが前提です。
睡眠中枢(睡眠物質の濃度を上げて、覚醒中枢の働きを抑える)
覚醒中枢(大脳皮質が日中覚醒して活動できるように、複数の覚醒系の伝達物質が関与、ただし不安や抑うつなどの感情で揺すぶられると、脳の覚醒度が増して眠れなくなる)
体内時計系(睡眠と覚醒の切り替えには、起床直後に太陽光が入ることで体内時計がリセットされ12時間程度覚醒に適した状態になるように多くのホルモン分泌が行われる。その2.3時間後から眠気を誘うメラトニンというホルモン分泌が起こり始める)
眠くなってあくびを始めて、床に就いて眠って、朝起きるというだけでも、脳の中では睡眠を促す神経、覚醒を促す神経が調節しあっているのです。
睡眠構造:REM睡眠(体は眠っているが、脳は覚醒に近い30分)、nonREM睡眠(脳が眠っている60分)、この2つの90分睡眠のサイクルが一晩に繰り返されています。
入眠困難:寝つきが悪い30分を超えて眠れない日が続く、自宅のベッドが覚醒刺激になる場合も(うたたねはできるが、ベッドで眠れない)
中途覚醒:夜間数回目覚めてしまい、睡眠が断続的になる
熟眠障害:いわゆる浅い眠りREM睡眠が多い状態
早朝覚醒:普段の起床時間よりも1時間以上早く起きてしまう
いずれも翌日、頭痛、倦怠感、頭がすっきりしない、イライラするなどの不調が出現。
慢性化すると、ホルモン分泌異常や自律神経の乱れで、うつ病や心身症を併発する場合もあります。いわゆる不眠症といわれる人たちは、全人口の20%前後いるといわれています。
詳しい問診の後に、不眠症の症状に応じた睡眠剤を選択するのが重要です(入眠困難の人には作用時間の短い睡眠薬を使用するなど)。
不安障害やうつ病など併存疾患がないかの鑑別、不眠の副作用のある喘息治療薬、禁煙補助薬、ステロイドの内服をしていないかも必ず確認をします。
睡眠薬の種類:専門医が使い分ける薬は大きく4つに分けられます
ℤドラッグ
睡眠物質であるGABA作用を増強、虚弱者や高齢者にも使いやすい、依存性弱い
作用時間は2から4時間。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
睡眠物質であるGABA作用を増強。作用時間が2~3時間型から、7~10時間型、24時間以上効果がある型など、種類が豊富。患者さんと相性の合う薬を探しやすい。眠気のほかに、筋弛緩作用があるため、中途覚醒時のふらつきや転倒に注意。効果を実感しやすいため、依存性がある、睡眠状態や取り巻く環境が安定したら、2週間ごとの漸減の指導を医師の指示のもとに行う。
メラトニン受容体作動薬
体内時計に関連する眠気を誘うメラトニンと同様の作用をする。睡眠リズムを整えるのに用いる、即効性はなく1~2週間続けて内服して効果を見る。食後に飲むと効果が不十分となるため、夕食後2時間開けて内服。昼間の活動を促して、朝カーテンを開けて日光を浴びることを指導して、相乗効果を狙う
オレキシン受容体拮抗薬
覚醒中枢の神経系がずっと興奮して眠りへの切り替えができない状態を緩和する。寝つきだけではなく、中途覚醒、早朝覚醒にも用いる、従来の睡眠剤ほど即効性ではない。食後ではなく、寝る1、2時間前に服用。眠る2時間前の入浴やその前後でのストレッチなどのリラクセーションを促す生活指導をして、相乗効果を狙う
典型的な症状例
Cさんは、25歳の社会人、人前での緊張が強いと心療内科を受診しました。
中学、高校生の時から、授業中に、先生に当てられ、英語や国語で音読をするように指示されると、動悸や顔が赤くなって、しどろもどろになってしまう、列ごとに生徒に音読させる先生の授業の日は、休むことを考えていたというのです。
ただし、学校の休み時間、友人とのおしゃべりは楽しめました。
大学時代は、皆の前での発表はあまりなく、グループワークで代表者が発表する形式なのでやり過ごせたそうです。
就職して、会社の上司や先輩、同僚の前で企画を報告することが苦痛でたまらず、会議が恐怖となり、報告前から動悸や発汗、顔のほてり、頭が真っ白になって、滑舌も悪くなる。最近は、役所や銀行で住所氏名を書くことすら緊張して手も震えるようになった。
会社で電話をとるのも緊張してしまい、対応できなくなった。会社に行くのが苦痛、買い物に行くのも苦痛、せっかく就職した会社を辞めてもっと人と関わらない仕事を探そうかと迷っている。
家族や友人は心の病気じゃないのかと病院受診を勧めてくれました。
Cさんの症状は、はじめは、授業中や会議中に、立ち上がり、発表すること、つまり周囲の視線を浴びる場面限定の恐怖症でしたが、会社での苦痛が持続するうちに、それまでは平気であった、人前で字を書くことや電話を受けることも、不安や恐怖を感じるようになり、社会生活や仕事に支障がでるほどに症状が強くなりました。これを症状の汎化といいます。
社会不安障害は有効な薬物が数種類あります(SSRI,ベンゾジアゼピン系抗不安薬など)。
お薬を調整しながら相性の良いお薬を見つけていきます。
お薬の効果が出てくると、汎化していた症状が改善していきます。
人前で注目されることに関しては、ソフトな行動療法を行います。
まずは、薬を使いながら負荷の少ない仕事をやり過ごせる、苦手体験もお薬を杖にして乗り越える、繰り返すごとに自信がつく、薬を使わなくても会議で発表出来たなどの成功体験が大きな自信となっていきます。
環境である職場、それを応援する家族や病院との連携が大切です。
典型的な症状例
Bさんは、20歳の大学生、いろいろなことが気になって学校に遅れてしまうと心療内科を受診しました。
大学入学後、一人暮らしを始め、もともと几帳面な性分ですが、大学生活にも慣れた10月ごろから、アパートの鍵をかけたか、
ガスを切ったか、暖房器具のスイッチを切ったかを気にするようになりました。
鍵の確認は10回、ガスの確認は10回、暖房器具の確認は10回と決めて、いざ登校するのですが、
途中から、鍵のかけ忘れなどが気になり始め、また家に戻り、確認をやり直し、これに2時間は費やし、
遅刻を繰り返すようになったのです。自分でも、ばかばかしいとは思うが、
気になって仕方がない、やめられないのです。
強迫観念と強迫行為が日常生活に支障をきたした状態です。
強迫性障害は薬物療法が有効です。
相性のよいお薬にめぐりあうと、とても楽になります。
もちろん、カウンセリング(行動療法)も重要です。
まずは、SSRIを投与し、改善の具合を、1ヶ月間隔で評価します。
症状が治らないまま、漫然とお薬が使われていたら、主治医に相談したり、セカンドオピニオンを受けましょう。
現在の薬物が、効果不十分と判断されたら、他の薬物に変更して行きます。
主治医は、症状の改善を見ながら、確認や手洗いなどの症状の回数を減らしていく、
行動療法のスケジュールをたてて指導します。
強迫性障害の症状改善に伴い、行動療法の強化、お薬の減量を行います。
適応障害・心身症などの診断および治療を行います。
医学博士
精神保健指定医
日本精神神経学会認定精神科専門医
昭和60年大分医科大学(現大分大学)医学部卒業
同大学精神科神経科に入局
同大学助手、外来医長、副病棟医長、講師(学内)
平成7年より宇佐病院に着任し、理事および副院長を兼務
平成18年9月 山田クリニック開院 院長
大分医科大学では、うつ病および不安障害の治療および研究を行った。
宇佐病院では、うつ病、不安障害の治療に加えて、統合失調症・認知症・発達障害などの、より広いフィールドで治療の研鑽を行った。
日本精神神経学会会員
九州精神神経学会会員
森田療法学会会員
森田療法「生活の発見会」協力医
医学博士
精神保健指定医
日本精神神経学会認定精神科専門医
昭和62年大分医科大学(現大分大学)医学部卒業
同大学精神科神経科に入局。同大学助手、外来医長、医局長、講師
平成18年 下郡病院に着任し、診療部長として勤務
平成18年9月 山田クリニック開院 副院長
大分医科大学では、うつ病および不安障害の治療および研究を行った。
出産・育児休暇を経験後、復職してからは、緩和ケア医療チーム、児童思春期外来、女性外来などの特殊臨床部門を担当した。
児童思春期外来を担当する中、別府発達医療センターにて発達障害の治療にもあたる。
女性外来で、漢方医療の必要性を痛感し、東洋医学会に入会する。
下郡病院では、認知症・統合失調症を中心に、入院から社会復帰に向けた治療を行う。
日本精神神経学会会員
九州精神神経学会会員
精神分析学会会員
日本東洋医学会会員
精神保健福祉士
正看護師
医療事務員
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