| パニック障害 |
| ■典型的なパニック障害のケースです。 |
Aさんは、40代のサラリーマン、中間管理職です。平日は、残業が続き、休日には、もうすぐ高校受験の息子のことで奥さんと相談する日々でした。ある晩、夕食後にテレビを見ていると、突然、動悸・息ができない感じ、手足のしびれ、このまま死んでしまうのではないかという恐怖感が出現しました。すぐに救急車を呼び、病院に行きました。病院について、検査を受けている頃には症状はおさまっていました。心電図・血圧・血液検査・レントゲン・頭部CT検査をしましたが、異常ありません。5年前に父親が心筋梗塞でなくなっており、平日に循環器の病院で精密検査を受けましたが異常ありません。しかし、以後も、似たような発作がしばしば起こり、出張に行くのを断るようになりました。
内科医の勧めで、心療内科を受診し「パニック障害」と診断されました。薬物療法を受け、職場でも出張を控えてもらうよう診断書をもらい、3ヶ月後には症状はほぼ消失、出張にも支障はなくなりました。ただし、パニック発作の予防薬は現在も内服しています。 |
| ■パニック発作の種類(以下の症状が組み合わさり、10分以内にピークに達する) |
めまい・ふらつき・気が遠くなる
現実感のなさ・
今にも死んでしまうのでは・
気が狂うのでは
吐き気・腹部不快感 |
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発汗・ほてり・寒気・熱感
動悸・息苦しさ・窒息感・胸部痛・胸部圧迫感
手足の振るえ・痺れ |
| 上記発作に加えて、発作の再発を恐れる予期不安が続く場合、パニック障害と診断します。 |
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| ■治療 |
- 薬物療法・カウンセリング・環境調整で治る病気です。
- お薬としては、抗不安薬や抗うつ薬(うつ病ではありませんが、パニック障害に有効なお薬があります)を内服してもらいます。
- カウンセリングとしては、初期は病気の説明・理解(心理教育ともいいます)と、回復するにしたがって、少しずつ遠くに外出する訓練をしてもらいます(行動療法)。
- 多くの患者さんは頑張り屋で、そのストレスに耐え続けて、体のほうが悲鳴を上げたと考えたほうがよい場合が多く、ストレス対処法やストレスを無視せずに受け止めていく考え方のコーチング(精神療法)も行います。
- 環境調整ですが、Aさんの例でもわかるように、仕事の忙しさや、家庭内の心配事など、症状出現前の半年以内に強いストレスにさらされていたケースが多いことが報告されています。病気がよくなって初めて、大変なストレスにさらされていたものだと気づくこともあります。多くの患者さんは、このような洞察が得られると、環境調整を自ら行う等、対処方法が上達していきます。
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| 強迫性障害 |
| ■典型的な強迫性障害のケース |
Bさんは、20歳の大学生、いろいろなことが気になって学校に遅れてしまうと心療内科を受診しました。
大学入学後、一人暮らしを始め、もともと几帳面な性分ですが、大学生活にも慣れた10月ごろから、アパートの鍵をかけたか、ガスを切ったか、暖房器具のスイッチを切ったかを気にするようになりました。
鍵の確認は10回、ガスの確認は10回、暖房器具の確認は10回と決めて、いざ登校するのですが、途中から、鍵のかけ忘れなどが気になり始め、また家に戻り、確認をやり直し、これに2時間は費やし、遅刻を繰り返すようになったのです。自分でも、ばかばかしいとは思うが、気になって仕方がない、やめられないのです。
◆強迫観念と強迫行為が日常生活に支障をきたした状態です。 |
| ■治療 |
薬物療法が有効です。
相性のよいお薬にめぐりあうと、とても楽になります。もちろん、カウンセリング(行動療法)も重要です。 |
- まずは、SSRIを投与し、改善の具合を、1ヶ月間隔で評価します。症状が治らないまま、漫然とお薬が使われていたら、主治医に相談したり、セカンドオピニオンを受けましょう。
- 現在の薬物が、効果不十分と判断されたら、他の薬物に変更して行きます。
- 主治医は、症状の改善を見ながら、確認や手洗いなどの症状の回数を減らしていく、行動療法のスケジュールをたてて指導します。
- 症状の改善に伴い、行動療法の強化、お薬の減量を行います。
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